診断士じみへんのアパレル業界独り言

アパレルの経営、会計、税務に関する話

2022-01-01から1年間の記事一覧

【税制改正大綱】アパレルに関与するフリーランスはインボイス制度に対応するべきか?

12月16日 与党の令和5年度税制改正大綱が12月16日にまとまった。 (施行は、2023年4月~) www.nikkei.com この中では、NISA枠の拡大等に注目が集まっているが、アパレルにとって重要なのが、消費税インボイス制度に関して、大手企業のアパレル商品企画等で関…

【ビジネスモデル】謎のファッション越境EC SHEINはどこまで成長するのか?

11月18日 SHEIN https://jp.shein.com/ は、中国ファッション越境EC企業で、売上高2兆8千億円とZARAに次ぐ規模感と言われる。2012年から北米中心に成長し、現在、150か国に展開。日本でもショールルーミング店舗を地方、大阪に設け、11月12日は東京原宿にも…

【QR生産について】日本のアパレルは海外工場から「無視」されるのか?

11月4日diamond-rm.net という記事があった。日本のアパレルが海外工場から「無視」されているとして、 日本のアパレルに対して、 「QRなどもはや通用しない。」 「素材はアパレルリスクであらかじめ海外のアセットとして持て」 「工場の自社化」 等の提案さ…

【グローバルSPAについて】ファーストリティリングの好調な業績と課題

11月1日ファーストリテイリングの2022年8月期の決算が発表された。海外売上が半分以上を占める同社においては、為替影響が取り沙汰されることが多いが、それ以外にも、「LifeWear」のポジションが欧米で確立されつつことがアピールされる内容になった。■2022…

【グローバルSPA】ZARA、H&M、UNIQLOのグローバル展開の違い

10月28日10月27日の繊研新聞にて、 「グローバル大手小売りの直近四半期決算 インディテックス、ファストリは2ケタ増収増益」 https://senken.co.jp/posts/global-retail-221027 とH&Mだけが苦戦している状況を伝えているが、これはMD上の施策の失敗の他にも…

【SPAについて②】SPAに関わる商品調達におけるプレイヤーで今後生き残るのは?

10月24日各大手ファッション小売り業が、10月に決算発表を行っている。良品計画が2022年8月期、しまむらが、2023年2月期上期の決算発表を行った。■良品計画は、衣服、生活が低迷し、減益。 2022年8月期(2022年10月13日発表) https://www.ryohin-keikaku.jp/…

【SPAについて】垂直統合型かバイイング型か?

10月21日アダストリアの2023年2月期上期の決算発表が2022年10月7日発表され、 復調の兆しが見える中、WWDの2022年10月18日の記事で 「好調アダストリアに死角はないのか【小島健輔リポート】」というものがあった。 https://www.wwdjapan.com/articles/14477…

【原価高騰】アパレル輸入コストの削減余地は?

9月13日 10月7日更新 WWD JAPANの2022年9月12日の記事、『「ジーユー」は2022年秋冬物も価格据え置き 品番数の絞り込みや素材集約で利益確保へ』https://www.wwdjapan.com/articles/1425297 の通り、 アパレル企業は、昨今の原価高騰の影響を多くの受け、値…